平成24年度事業の成果
防災学習キャンプ

【趣旨】
 東日本大震災を受け、全国でさまざまな取組みが行われている。その中でも、学校教育における防災教育や地域を核とした防災講座が特に重要だと思われる。
地域コミュニティーが薄れる中、自治組織を強化し、防災に対する構えは必要である。また、具体的な対処として、野外のスキル(テント、野外炊飯等)を身につけることも重要である。
これらの体験をする上で、青少年教育施設のリソースは有効であると考え、本事業を企画した。

【期間】
シンポジウム:
平成24年11月10日(土)
キャンプ:
平成24年11月10日(土)〜11月11日(土)(1泊2日)

【対象】
小学生(親子で参加)、中学生、高校生

【成果】
・ 家族単位で、防災に関係する知識・技術を学ぶことができた。
(テント設営、ロープワーク等)

・ 家族の援助をおこなうことで、大学生の対人的スキルの向上を図ることができた。

・ 避難所生活の実際を体験することで、防災に関する知識・技術の拡充を図ることができた。

【課題】
家族を対象とすることで、シンポジウム等内容の精選が必要である。

MYOKO活動プログラム体験会

【趣旨】
  自然の家の活動プログラムを体験して、活動の良さやポイントとなる事項・注意事項などを理解し、実際の活動がより充実・安全に実施できるようにする。

【期間】
第1回:平成24年5月18日(金)
第2回:平成24年6月9日(土)〜6月10日(日)(1泊2日)
第3回:平成24年8月20日(火)
第4回:平成24年10月19日(金)
第5回:平成25年1月19日(土)〜1月20日(日)(1泊2日)

【対象】
当自然の家を利用する団体の引率者やボランティアなど

【成果】
・ 団体指導者に自然の家の活動プログラムを体験してもらうことによって、その良さやポイント・安全面について理解してもらうことができた。
・ 実施後のアンケート調査では、95%以上の参加者から内容や運営への高評価を得た。

【課題】
・ 内容や開催時期により、参加者数に偏りがあった。事前に利用者のニーズを把握したり、広報活動を工夫したりする必要があった。
 平成25年度からは、利用者のニーズに応じて、事前打合せ等における実地踏査に同行し指導・助言を行うことを検討している。

MYOKOボランティア養成所

【趣旨】
  講義・演習を通して、自然の家でのボランティアとしての資質や活動意欲の向上を図るとともに、実践の場を通してボランティアとして参加できる力量を備えた人材を養成する。

【期間】
平成24年5月19日(土)〜5月20日(日)(1泊2日)

【対象】
青少年教育に興味関心がある高校生以上の方

【成果】
・ 今年度は新たに21名が本施設のボランティアとして登録した。うち14名が実際に企画事業のボランティアとして参加してくれた。

・ 子どもたちと関わるうえで必要なコミュニケーション(表情や言葉)について講義や演習を行った。これによりボランティアが子どもたちと関わりやすくなり、成果を得ている。

【課題】
・ 近隣大学(上越教育大学、信州大学)から、ボランティア単位取得のためにこの事業に参加をする学生が多い。また、この講座への参加が大学での単位となる大学もある。今年度は、大学の事業と重なってしまったので、今後は大学との連絡を密にしていきたい。

・ 登録をした大学生が、実際にボランティアとして活躍できる場や継続的に参加できる機会を増やし,その情報を提供できる体制を整えていきたい。

妙高アドベンチャープログラム指導者養成研修・スキルアップ研修

【趣旨】
  児童・生徒のコミュニケーション能力の向上に資する指導方法について演習等を通して実施すると共に、効果的なアクティビティの紹介、目的にあったプログラムの組み立てについて習得し、集団の信頼関係と安心を構築するプログラムが企画・実践できる指導者を養成する。

【期間】
指導者養成研修コース:
平成24年6月8日(金)〜6月10日(日)(2泊3日)
スキルアップ研修コース:
平成24年5月25日(金)〜5月26日(土)(1泊2日)

【対象】
指導者養成研修コース:MA指導者を目指す方
スキルアップ研修コース:MA指導者・昨年度までの「心の冒険コース」を修了した方

【成果】
1.指導者養成研修コース
 今年度から指導者の育成に重点を置いたため体験コース(1泊2日)をやめ、実際にMA指導者を目指す人を対象として絞り込み、2泊3日の養成研修を行った。
 参加者は、NPO法人妙高山麓自然体験活動指導者会と連携して、当自然の家の研修指導員として活躍が期待される人や、初めて本養成研修を受講する人に絞り込んだ。仲間づくり活動の経験の差がなく、同じ立場で仲間づくりの過程を経験してもらうことで、その楽しさや仲間づくりの過程を実感し、指導者となった際にその感覚を大切にしながら活動を編成していけるようにしていくことをねらいとした。
 7月中旬には、参加者の中から4人がMAの指導者として、見学や仲間づくりの実践研修を経て子どもたちの指導にあたることができるようになった。


2.スキルアップ研修コース
 現MA指導者が指導技術を高めることを目的に、本スキルアップ研修を実施した。日ごろ、NPO法人妙高山麓自然体験活動指導者会の指導者は、人とかかわる自然体験活動MAの指導を行っている。当自然の家の活動プログラムであるMAの質的向上と共に、指導者の指導技術の向上を目指して、1泊2日の研修を行った。
 主な内容は、継続的に行っている指導者同士が個別に見合う活動を踏まえ、今年度は、参加者による指導のロールプレイを行い、どの場面で変化や学びが見られるか、意見交換を中心とした実践研修を行った。指導実績のある指導員にとって、他の指導員の行う活動を参加者として体験することにより、依頼者の側に立った視点で活動を捉えることができ、MAでの体験を効果的に生かした学びの過程について学ぶことができた。

【課題】
1.指導者養成研修コース
 参加者の枠を限定したが、現役指導員と新規指導員とのつながりを重視するならば、現指導員も一緒に参加できるように研修内容や対象者を再考する必要がある。


2.スキルアップ研修コース
 指導力の向上という面で全般的な成果は見られたが、個々の課題に十分迫ることが難しかった。特に「体験活動の学びの過程」の理解については、実感を伴う具体的な場面の共有が難しく、話し合い活動の方策に工夫が必要である。

妙高ネイチャープログラム指導者養成研修

【趣旨】
  環境教育等についての講義・演習・妙高ネイチャープログラムの体験を通して,環境教育の指導者としての必要な資質や指導力の習得を目指すと共に、自然の家周辺の自然環境を活用した環境教育や課題解決学習を指導する研修指導員を養成する。

【期間】
第1回:平成24年6月29日(金)〜7月1日(日)(2泊3日)
第2回:平成25年1月20日(日)

【対象】
妙高ネイチャープログラム(MNP)の指導者を目指す方

【成果】
・「環境教育」、「火山学習」、「星空観察」、「源流探検」、「ブナ林探検」の各研修において、大学准教授や地域の専門家から講義いただいた。現地での実習も含めより専門的な内容に踏み込むことができ、受講者から好評を得た。また地域人材活用の面からも、新しい公共の在り方を検討する材料となった。
また、プログラムデザインの研修では、グループごとに熱心な討議が行われ、プレゼンテーションの内容も二日間の研修が十分に生かされたものとなった。

・ 受講者の事後アンケートでは研修全体の満足度がほぼ100%となった。

・ 新たな研修指導員の登録が5名あった。

【課題】
・ メディアの活用など、周知方法やターゲットを絞って募集するか(例:教育系の学生)検討が必要である。また、事業の隔年開催も視野に入れる。

・ 講師の活用でより効果的な研修になったことから、関係機関との連携や人材の確保など、継続した取り組みが必要となってくる。

・ その他にも、野鳥観察や妙高地区の地史の研修など、指導員としての力量を高める研修も検討する余地がある。

自然体験活動指導者養成研修

【趣旨】
  小学校が実施する1週間程度の自然体験活動において、計画立案に対する助言や活動全体の様子を把握し、全体活動を行う事のできる指導者を養成する。

【期間】
平成24年8月17日(金)〜8月19日(日) (2泊3日)

【対象】
学校教育・社会教育の指導者を目指す者

【成果】
1.「安全管理」について
 職員に『応急手当普及員講習』を受講させ、当施設で『普通救命救急法』の指導ができる体制を整えたため、より実際の体験活動に即した安全管理の講義・実習が行えるようになった。


2.「プログラム企画立案」について
  指導者養成のカリキュラムにある「プログラム企画・立案」は、学校等で自然体験活動を計画・実施する上で非常に重要な部分となるため、以下のような丁寧な取組を行い、それに伴った成果が得られた。
ー講者に示す事例を学校周辺の自然環境、生活環境、学校側の思いなどの情報を加えイメージしやすくした。
▲廛蹈哀薀犂覯萠案の研修を個人でプログラム作成→グループ内発表→意見交換→グループでプログラム作成→全体発表→意見交換→グループで修正→修正案発表という過程で進め、検討の時間も十分に確保した。
3惺仕で実施する体験活動を意識させ質問、意見を求めた。
 この結果、的が絞られた活発な意見交流が行われ、立案者・指導者として深まりのある話し合いとすることができた。


3.参加者確保について
  今年度は、教員養成課程のある近隣の大学と連携し、社会教育演習等の授業時数として認定してもらったり広報等の協力が得られたりしたため、教員を目指す大学生の参加が増加した。


4.事業アンケートの結果
  4段階評価(4点満点)の平均値が3.86を示し、満足度が高かったことを示している。

【課題】
  平成25年度からは全国体験活動指導者認定委員会事務局が国立青少年教育振興機構に設置され、新しい体験活動指導者の養成認定制度が構築される。

学社共同参画セミナー

【趣旨】
  教員を志す学生に対し,社会教育に関する演習を行い,企画・運営・評価を実践的に学ぶ機会を提供する。

【期間】
  平成24年8月17日(金)〜8月19日(日)(2泊3日)
  平成25年2月15日(金)〜2月17日(日)(2泊3日)

【対象】
  学校教育・社会教育の指導者を目指す大学生
<報告書> (85KB)

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独立行政法人国立青少年教育振興機構
国立妙高青少年自然の家
企画指導専門職/事業推進専門職/事業推進係
電話  0255−82−4321
FAX  0255−82−4325